成田空港・地域に負担を強いる「機能強化」FB投稿記事2018.3.24
成田空港は、周りに住民がたくさん住んでいる内陸空港なので、航空機の騒音から生活環境を守るため、夜11時から朝6時まで飛行を禁止しています。
ところが空港の「機能強化」と称して国と空港会社が、禁止時間帯を「深夜1時から朝5時」までの4時間にする案を提案。住民の激しい反対の声に昨年6月、見直しを余儀なくされました。
その後、示された見直し案では「スライド運用」を導入し、滑走路ごとの運用時間を「早番」と「遅番」に分けて入れ替えるとしています。
空港会社では、早番「朝5時~夜10時」、遅番「朝7時30分~深夜0時30分」とするので、「静音時間」は現行と同じ7時間確保出来るとしています。
しかし、住民から見れば「朝5時から飛ぶ」ときと、「深夜0時30分まで飛ぶ」ときが入れ替わるだけで、負担が軽くなる保証はありません。
現在は10時台の飛行便数が制限されていますが、これも「機能強化」で、すべての滑走路につい便数制限が撤廃されます。
県は、二重窓の対策や地域振興策を進めるとしていますが、その内容も具体化は来年度となっており、「具体化の段階で実施が難しいものが出てくる」としています(3月20日の聞き取りでの発言)。
しかし、3月13日に開かれた4者協議会(国・空港会社・県・地元市町)では、見直し案の受け入れが確認されてしまいました。
「機能強化」で、便利になったり産業への影響があるのかもしれません。しかし、住民の苦痛を広げ、犠牲を強いてまで、「便利さ」や「経済」を追及していいものでしょうか。
大企業の利益を中心にした経済活動を最優先させ、地域に負担を強いる「機能強化」にしか見えません。
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