「三番瀬を守る会」の総会・開発の圧力「千葉港長期構想」FB記事2018.5.17

5月12日、「三番瀬を守る会」の総会が開かれ、その中で、この間の県の動きなどについて以下のような報告をしました。

三番瀬は、東京湾の最奥部に広がる貴重な干潟・浅瀬です。

しかし東京から近く、遠浅の海で埋め立てしやすいために、常に「開発の標的」にされてきました。

1961年には市川側、1967年には船橋側の埋め立て構想が表面化し、オイルショックでいったんは凍結されたものの、1981年の沼田知事誕生から復活し、1993年に740ヘクタールの埋め立て基本計画が公表されました。

このとき「三番瀬を守る会」が結成され、県民運動が大きく広がって30万人分の署名も集められ、2001年、埋め立て計画を白紙撤回に追い込むことが出来ました。

しかし、このときの堂本知事の「白紙撤回」には二つの弱点がありました。第2湾岸道路構想を存続させたことと、「保全」ではなく「再生」という言葉を使い手を加える余地を残したことです。

その後、県議会の自民党を中心に、この弱点を最大限利用して埋め立てに向けた巻き返しが図られてきました。県議会で「猫実川河口域はヘドロの海だから人工干潟造成を」と県に迫る自民党議員もいました。

これにたいして三番瀬を残そうとする人たちは、ねばりづよい運動と市民的科学的アプローチを進めてきました。

三番瀬を守る会などが繰り返し対県交渉や様々な県主催の会議などに参加傍聴して意見を表明、三番瀬市民調査の会が系統的に調査をすすめ猫実側河口域の価値を明らかにしたことなどが大きな力を発揮して、ついに「人工干潟」造成断念を勝ち取ることができました。

いま、それでも「開発の圧力」は続いています。

千葉港長期構想による港の巨大化と第2湾岸道路の復活、湾岸部ボトルネック対策と称する新たな高速道路計画、三番瀬に特化した県施策の終結と組織の廃止などです。

これらの圧力を跳ね返し、三番瀬を後世に残していくためにもラムサール条約に登録し未来に向けて保全を図る必要があります。

『がんばり通信』丸山慎一千葉県議会議員

丸山慎一千葉県議会議員の「がんばり通信」を紹介するサイトです。現在第6期、「がんばり通信」は月2回発行し、街頭宣伝でお配りしています。2018年現在、No.395まで発行しています。古いバックナンバーは、丸山慎一ホームページよりダウンロード出来ます。

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