千葉県弁護士会が「憲法『改正』問題を考える~自衛隊条項を憲法に加えることの意味~」FB投稿2018.4.25

4月21日、千葉県弁護士会が「憲法『改正』問題を考える~自衛隊条項を憲法に加えることの意味~」という講演会を開きました。講師は、早稲田大学教授の水島朝穂さん(添付写真)です。

講演の中で水島さんは、「憲法改正に限界はあるか」と問いかけ、「ドイツ基本法では『共和制』という国の形は変えてはならないなど、憲法改正に限界を設けている。フランスやイタリアの憲法も限界を定めている」

「日本国憲法でも『前文』のなかの主権在民を規定し『国政』について定めている部分について、『これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理にもとづくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する』という部分が、改正限界を定めている一つだ」と指摘。

「もう一つは『97条』で、憲法が保障している基本的人権について、『これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである』とされている基本的人権だ」と述べました。

また、安倍政権のもとで憲法9条の解釈が変えられ、自衛隊も朝鮮半島まで届く巡航ミサイルやF35戦闘機、護衛艦「いずも」を戦闘機を搭載できる空母に改造するなど、「自衛」ではなく、他国攻撃能力を備えた攻撃型の軍隊に変えようとしていることについて、丁寧な説明がありました。

さらに、「こうした安倍政権は、もはや自民党政権ではなく、右翼的な潮流に乗っ取られた政権だ」と話しました。

水島さんは講演の冒頭で、自身がドイツに行って持ってきた「ベルリンの壁」の一部(添付の写真)や韓国と北朝鮮を区切っていた38度線の「鉄条網」など様々な資料を使って、戦後の歴史の大きな変化を描きました。

約1時間30分の話しがあっというまの引き付けられる講演会でした。


『がんばり通信』丸山慎一千葉県議会議員

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